クレジットカードの悩みに役立つ書籍
バブル経済の崩壊後、各金融機関が不良債権の処理に奔走するなか、金融機関ごとの経営状態と資金調達力に差が出始めてきた。
経営状態が悪化してコール市場などでの資金調達が難しくなった金融機関では、資金繰りのため他よりも高い金利を付けて、何としても預金を集める必要が生じてくる。
実際、95年3月に営業を開始した東京共同銀行に業務を引き継いだ東京の二つの信用組合は、実質経営破綻に陥っていたが、大口預金に対して他の金融機関をはるかに上回る高金利を付けていたことが明らかになっている。
高金利の預金は預金者には魅力的であるが、ハイリスク・ハイリターンということを忘れてはならない。
ハイリターンを期待する投資は同時にリスクも高いのである。
戦後、わが国では長い間金融機関の倒産はなかった。
しかし、金融の自由化が進み、バブル経済が崩壊して巨額の不良債権の処理が問題となっている現在、銀行の不倒神話は過去のものとなってきている。
預金者の側にもリスクとリターンを冷静に判断する眼が必要になってきているのである。
預金金利の自由化の完了は、単に臨時金利調整法に基づく金利の上限規制を撤廃するだけでなく、預金の商品設計の自由度を大きく広げることになった。
従来の預金金利規制のもとでは、預金の商品性を決める最も重要な要素である付利方式が統一されていたほか、利息以外の金品などの提供によって実質的な金利を引き上げる行為が禁止されていた。
また、金融機関が違っても、種類が同じ預金の商品性は同じであることが、金利規制の当然の前提として認識されていたりして、預金金利に対する規制は、同時に預金の商品性を制約することも意味していた。
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